エンディングノートは30代のうちに書こう!〜我が子への負担&不安軽減〜

エンディングノート 」聞いたことはあるけれども、まだまだ先の将来のことだと思っている。

エンディングノートをもっと知りたい方にエンディングノートを書くメリット5つ、デメリット2つをお届けします。

目次

はじめに
エンディングノートとは?
エンディングノートを残す理由
エンディングノートのメリット•デメリット
エンディングノートの存在を正しく家族に伝える方法
さいごに

♦︎はじめに
こんにちは!
楽しみを最優先する終活講師 吉原明日香です。

今回は『エンディングノート』について、お話をします。
エンディングノートについてはシリーズ3部作でお伝えしていきますね。
『エンディングノート』シリーズ初回は『エンディングノート』の捉え方についてです。

『終活』という言葉が幅広い年代で認知されていますが、
同じように『エンディングノート』という言葉も、よく聞くのではないでしょうか?

このコラムは、

•エンディングノートを知りたい
•自分の身の周りの情報を整理したいと思っている
•自分の将来についてきちんと考えておきたいと思っている
•終活を始めようと思っている

そんな方々に、年齢を問わず『終活』を始める第一歩として読んで欲しい内容です。

それは、若い世代からエンディングノートを書き始めることで、早い段階で自分のことを
整理•確認でき、さらに本当に必要なものと不要なものに気付くことで、
更にこれからの人生が生きやすくなるからです。

♦︎ エンディングノートとは?
エンディングノートとは、『生前死後の希望や想い、最低限の個人情報を書き残すノート』です。

例えば『終活』では

•延命治療に対する希望の有無
•要介護状態になった時のケアの希望
•お葬式やお墓、供養方法についての希望
•相続について
•ペットの生前死後について

などを元気な間に考え、準備しなければいけません。

これらをノートに書いておくことで、ご家族に伝えることが出来たり、自分自身でも見返すことが出来るのです。

♦︎エンディングノートを残す理由
エンディングノートを残す理由には大きく3つあります。

1つ目は【家族の負担を軽減するため】で、これはエンディングノートを残す方のほとんどの方が仰います。

ノートの中には様々な情報が詰まっています。
医療や介護、葬儀やお墓など、選択肢が多い現代では、人によってはほとんどの事を
イチイチ”選択”していかなければなりません。

その”選択”が、様々な死後業務に追われるご家族には負担になるので、
予め本人がノートに”意思”や”リクエスト”を提示してくれているだけで、ご家族はその分負担が軽くなるのです。

2つ目は【自分の思い通りにしてもらうため】です。

先ほどお伝えした様に、これからの人生の岐路には様々な”選択”が必要です。

その時に、もしご自身の”想い”や”リクエスト”がある場合は、必ず伝えておかないといけません。

じゃないと、ご自身の理想とは逆だったり、程遠い選択をされてしまうこともあります。

どういう事かというと、具体的なケースを2つご紹介しますね。

2-1, 延命治療について

ご自身は延命治療を望んでいなくても、いざその時になると、ご家族の方々はやはり延命治療を望むことが多いです。

これはデータにも表れていて、自身が延命治療を受けたいという人は5.1%に留まる一方で、家族に延命治療を受けさせたいと答えた人は14.4%もいるという、立場によって希望が違うのが実情という、難しい問題です。

だからこそ、まずは今現在のご自身はどう考え、望むのかを書き残し、また考えや希望が変わった時はこまめに書き加え(書き変え)ておくことを忘れずにしておきましょう。

2-2, 葬儀について
ご自身は「しんみりした雰囲気にしたくない!」と思っていたけど、それをご家族に伝えていないと、まぁ一般的にはしんみりしちゃいますよね。
なので「しんみりした雰囲気は嫌だ」と伝える他にも、具体的に

“祭壇は明るい色のお花にして欲しい”
“自分が好きな音楽(CDを準備しているとなおGOOD)を流して欲しい”

など、しんみりする雰囲気にならない様な工夫を考えて準備しておくと安心です。

また、遺影写真もお気に入りのお写真や”奇跡の1枚”みたいなものがあれば、必ず準備しておいてください。
じゃないと、ご家族は様々な打ち合わせや連絡、手続きに追われているので、
写真を探すだけで精一杯です。
本人が「コレはないでしょ」と思うような写真が選ばれてしまうことがあります。笑

実際に私の祖父は白黒の20代の頃の写真でした。

若かりし頃すぎて誰だかわからなかったのは孫である私だけではなかった様で、
参拝にきてくださった皆さんが遺影を見て一瞬「んん?!」とビックリ?不安?な表情をされるのを見て、子どもながらに「若すぎても恥をかくんだな」と学んだのを覚えています。笑

これらのケースにある様に、どこのご家庭も、家族はわかってくれているようで、案外わかってくれていないものです。
また、選択肢が多い時代だからこそ、余計にご家族を悩ませてしまいます。

だからこそ、ご自身の希望がある場合はそれを知ってもらうために書いておきましょう。

その行動が、将来ご家族の負担を減らすことにも繋がります。

3つ目は【自分の考えを可視化するため】です。

頭では考え、思っていても、紙に書き出すことで意外な気付きがあったり、整理できたりしますよね。

それは終活や将来のことでも同じです。

まずは書き出して、ご自身の想いや考え、希望と書き出した内容が一致しているか確認する。

そして整理する。

もちろん考えが変わればまた書き加える(書き変える)。

これらも、これから生きていきやすくするために大切なことです。

♦︎エンディングノートのメリット•デメリット

エンディングノートには、5つのメリットと2つのデメリットがあります。

まずはメリットからお伝えしますね。

メリット①
【ノートに書き出すことで、情報の整理ができる】

情報や考えの整理は、まず書き出すことが有効、とも言われています。
頭にある情報や想いを一度書き出して、客観的に見てみると、また新たな気付きがあったりします。

メリット②
【自分にとって本当に必要なもの、不要なものが整理でき、明確になる】

書き出したものをまた要不要と分けることで、細かく整理ができ、これからの人生がさらに自分らしく生きやすくなります。

これは物だけではなく、人間関係も含みます。

メリット③
【人生を振り返る時間を作れる】

現代人は本当に忙しくて、なかなか自分のためだけの時間も持つこと自体が難しいものです。これまでの人生を振り返るなんて、なおさらです。

エンディングノートには過去を振り返って考えたり、書き出す項目もあるので、
その時間は現代人にとってとても貴重で有意義な時間になるはずです。

ここまでの3つは、エンディングノートを残す本人にとってのメリットでした。

残りの2つは、エンディングノートを受け取ったご家族にとってのメリットになります。

メリット④
【故人の希望や想いを知ることで、死後業務をスムーズに進めることができる】

ご自身の死後、ご家族は様々な仕事業務に常に追われています。

なので、少しでも業務をこなすための手助けやヒントがあれば、ご家族は本当に助かります。

メリット⑤
【軽く場所も取らないため、保管がしやすく処分も簡単】

ノートなので、そこまで重くもなく場所も取りません。それはご家族の精神的にも、また現代の住宅環境的にも、とっても大きなポイントです。

また、処分に関しても、役目を終えたら可燃ゴミで出すことができます。
もちろん、故人やご家族の気持ちを考慮して
“お焚き上げ(神社やお寺などで供養した後に焼いて天に還す儀式)” をするにしても、
物が大きくないので負担は少なく済みます。

そしてデメリット。
エンディングノートを残すうえでのデメリットは2つあります。
ただ、それは悪いことではなく “注意すること” です。

どういうことか細かくお伝えしますね。

デメリット①
【法的な効力は持たない】

つまり、ノートに書かれている通りにしなくても罰せられない、ということです。

ちなみに、終活をするうえで法的な効力を持つものは何だと思いますか?

それは、遺言書です。

ただ、遺言書には書ける内容が決まっていて、基本的には相続に関することだけです。

なので、例えば延命治療や葬儀のことを書いても無効になります。
(もし書いていても、実際には遺言執行されるまで時間がかかるので、治療や葬儀は済んでしまっています。
またプロに作成してもらう場合だと、作成の時点で書けないことを教えてくれます)

相続に関することで希望や想いがある場合は遺言書に、それ以外はエンディングノートに書いておくと安心です。

デメリット②
【書いたことを知らせておかないと気付かれないことがある】

これは年代に関係ないことですが、特に若い世代であればあるほど、勝手に周りに
「終活なんかしていない」「エンディングノートなんか書いていない」と思われがちです。

そんなの、せっかく時間をかけて一生懸命書いたのに勿体ないです。

なので、エンディングノートを書いていなくても手に入れた時点で「私エンディングノート書いているからね!」と必ずご家族や情報が必要になる周りの方に伝えておいてください。

ちなみにエンディングノート講師目線で言うと、
エンディングノートを持っていることだけを伝えるのは惜しい!
不十分です。

どういうことかは、次でお伝えしますね!

♦︎ エンディングノートの存在を正しく家族に伝える方法
エンディングノートを持っていることをご家族に伝える時は

「エンディングノートを持っているからね!」と

「◯◯に置いてあるからね!」

「私に何かあったら見てね!」
この3つをセットで伝えてください!

エンディングノートがあるのは知っている…でもどこにあるかわからない!という場合、ご家族は家中を探し回ることになっちゃいます。
それは体力的にも精神的にも、あとは時間的にも負担が大きくなります。
もちろん、ご自身のプライバシーもあったもんじゃありません。

なので、必ず保管場所も伝えておきましょう!(出来るだけわかりやすい所で!)

あと、エンディングノートを持っていることを伝える時に、伝え方として

「私に何かあったら見てね!」

と伝えてください。

例えば「私が死んだら見てね」だと、亡くなった後からしか見てもらえなくなります。

エンディングノートは、医療や介護などの
“生きている間” のこともたくさん書いてあるので
“亡くなってしまってからでは遅い” こともあります。

なので、「私が死んだら見てね」ではなく

「私に何かあったら見てね!」

と伝えてくださいね。

♦︎さいごに

年齢を問わず『終活』を始める第一歩としてよく挙げられる『エンディングノート』

それは、
自分自身の”もしもの時”にご家族の負担を減らすため、
自分の希望や想いを知ってもらうため、
そして自分で自分の考えを可視化するためなど、
様々な役割を担ってくれるアイテムです。

また、若い世代からエンディングノートを書き始めることで、早い段階で自分のことを整理•確認でき、さらに本当に必要なものと不要なものに気付くことで、更にこれからの人生が生きやすくなります。

こんなにメリットがたくさんあるエンディングノート。

このコラムが、皆さんのエンディングノートを書くキッカケになれたら嬉しいです。

それでは、またシリーズ2で次回お会いしましょう!

文:楽しみを最優先する終活講師 吉原明日香

この記事を書いた人: 終活ライフケアプランナー/エンディング認定講師/ペット終活アドバイザー 吉原明日香

 

活動エリア:大阪府松原市•堺市中心に活動中(オンライン対応可能)

 

提供サービス:人間とペットの終活の情報•知識/エンディングノートの書き方/終活講師育成

 

実母を14歳で亡くし「人生は自分が思っているほど長くないかもしれない」と気付く。

 

32歳で実父を亡くした時に、遺された家族の死後業務の大変さを痛感し、我が子にも同じ思いをさせたくないと強く思い、自らの終活を始める。

 

終活は死に仕度ではありません!!

 

今の人生を楽しむことを1番にスキマ時間にできる終活をお伝えしています!

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