本人亡き後も、エンディングノートで繋がり続ける家族の絆

「エンディングノート」って書くことにフォーカスされがちだけど、実は受け取った家族側の視点も大切。

「エンディングノート」を受け取って、本人亡き後もエンディングノートで繋がり続ける絆をお届けします。

目次
はじめに
実際にエンディングノートを受け取ったご家族のお話
さいごに

♦︎はじめに
こんにちは!
楽しみを最優先する終活講師 吉原明日香です。

今回も『エンディングノート』について、お話をします。
『エンディングノート』シリーズの2回目はエンディングノートを受け取ったご家族のお話です。

前回の記事はこちらから

https://nature-ethical-blog.com/?p=1050

『終活』という言葉が幅広い年代で認知されていますが、
同じように『エンディングノート』という言葉も、よく聞くのではないでしょうか?

このコラムは、

•エンディングノートを知りたい
•自分の身の周りの情報を整理したいと思っている
•自分の将来についてきちんと考えておきたいと思っている
•終活を始めようと思っている

そんな方々に、若い世代から『終活』を始める第一歩として読んで欲しい内容です。

それは、若い世代からエンディングノートを書き始めることで、早い段階で自分のことを
整理•確認でき、さらに本当に必要なものと不要なものに気付くことで、
更にこれからの人生が生きやすくなるからです。

♦︎実際にエンディングノートを受け取ったご家族のお話

ここで、実際にエンディングノートを受け取ったご家族の体験談を3つお伝えします。

1つ目は【親の直筆を見て「色々と考えてくれていたんだ」と気付いた70代女性のケース】です。

まず、やっぱり “直筆” ってパワーがあるんです。

それは、その人の字の特徴や筆圧などで “その人が実在していた証” に感じられるからです。

実は私も、母が生前書いていた日記を今も持っていますし、
たまたま急逝される直前にお子様宛てに書かれた手紙を、数十年経って封筒がボロボロになっても常に持ち歩いている、という方もおられます。

このように具体的な終末期やお墓の事だけではなく、例えば個人宛のメッセージや、次にご紹介するレシピの事例などからも「色々と考えてくれていたんだ」と気付くことがあります。

それぐらい、 “直筆” には不思議とパワーがあるんです。

それに、エンディングノートは何度もお伝えしている様に、ご家族の負担を軽減できるような内容がたくさん書かれています。

親の直筆とノートの内容で、改めて「親が自分達の為に色々と考え準備してくれていた」と感じる方が多いようです。

2つ目は【オリジナルレシピが書かれていて嬉しかった50代女性のケース】です。

これは意外かもしれませんが、皆さんも
お母様の… 我が家の… 思い出の…
オリジナルレシピってありませんか?!

それをふと思い出して再現しようとしても、なかなか忠実には再現できなかったことはないですか?!

私はもう何個もあります。笑

ここで実際にお客様から聞いたお話を紹介します。

私「エンディングノートには事務的な事だけでなくご家族に伝えておきたいことも書き残せます。」

お客様「そういえば、亡くなった母がよく作ってくれたパスタが無性に食べたくなったんですけど、なかなか完璧に再現できなくて。」

私「そういうこと、ありますよね〜!オリジナルの隠し味みたいなもの!」

お客様「そう!だからもう諦めようと思ったけど、なんとなくその話を姉にしたんです。そしたら姉が『もしかしてこれ?』って薄いノートを見せてくれて。」

私「ノート?」

お客様「そう!それはね、母が残したエンディングノートに挟んであったって姉が言うんですよ!
で、中を見てみたら、母が今まで作ってくれてたオリジナルレシピがずらーっと書いてあったんですよー!
もう私、ビックリしちゃって声出なかった!」

私「え、今私鳥肌たちました!お母様、残してくださってたんですね!」

お客様「そうなの!姉からそのノート借りて、全部のページコピーしたわ!笑」

この方のお母様の様に、本人が覚えている間に書けると良いのですが、考案者である本人が忘れてしまう…ということもあり得るので、もし “我が家オリジナルの◯◯” というものがあれば、出来るだけ早めに書いておいてください。

3つ目は【遺言書があることを知った60代男性のケース】です。

遺言書を残してあることを本人がご家族に伝えていないと、ご家族は遺言書があるかどうか探すところから始まります。

その時間は、先ほどお伝えしたエンディングノートを探す時間と同様、ご家族の体力的、精神的、時間的にも負担が大きくなります。

また遺言書は相続手続きのとても大事なアイテムなので、あるのとないのとでは相続割合が変わってくる場合があります。

エンディングノートの相続のページには

遺言書について

という項目があるものが多いです。

なので、もし遺言書を準備している場合は、その項目にチェックを入れたり、保管場所まで記載してくださいね!

※遺言書をお家で保管している場合は、開封されないよう気をつけてください。

♦︎さいごに

年齢を問わず『終活』を始める第一歩としてよく挙げられる『エンディングノート』

それは、
自分自身の”もしもの時”にご家族の負担を減らすため、
自分の希望や想いを知ってもらうため、
そして自分で自分の考えを可視化するためなど、
様々な役割を担ってくれるアイテムです。

また、若い世代からエンディングノートを書き始めることで、早い段階で自分のことを整理•確認でき、さらに本当に必要なものと不要なものに気付くことで、更にこれからの人生が生きやすくなります。

次回は、30代の私がエンディングノートを書いてみたお話です。


このコラムを読んでくださっている皆さんと同年代の私が終活講師としてではなく、イチ30代の人間として、ママとして、書いてみて感じたことを書いています。


皆さんがこれからエンディングノートを書くキッカケになれたら嬉しいです。

それでは、また次回のシリーズ3でお会いしましょう!

文: 楽しみを最優先する終活講師 吉原明日香

この記事を書いた人: 終活ライフケアプランナー/エンディング認定講師/ペット終活アドバイザー 吉原明日香

 

活動エリア:大阪府松原市•堺市中心に活動中(オンライン対応可能)

 

提供サービス:人間とペットの終活の情報•知識/エンディングノートの書き方/終活講師育成

 

実母を14歳で亡くし「人生は自分が思っているほど長くないかもしれない」と気付く。

 

32歳で実父を亡くした時に、遺された家族の死後業務の大変さを痛感し、我が子にも同じ思いをさせたくないと強く思い、自らの終活を始める。

 

終活は死に仕度ではありません!!

 

今の人生を楽しむことを1番にスキマ時間にできる終活をお伝えしています!

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