空前の『終活ブーム』理由はこれだ!

目次

♦︎はじめに

こんにちは!

楽しみを最優先する終活講師 吉原明日香です。

今回は「終活が空前のブームになっている理由」について、お話をします。

最近、「終活」や「エンディングノート」、もっと広げれば「断捨離」や「生前整理」などの言葉をよく見たり聞いたりしませんか??

このコラムは、
これらの言葉がちょっとでも気になる…

「終活」について知りたい…

親に「終活」を始めて欲しいと思っている…

自分の将来について準備を始めたいと思っている…

そんな方々に「終活」の第一歩として、オススメの内容です。

終活を知ることで、本当に大切なものに気付き、今の人生をよりよく生きていくことができます。


♦︎ 「終活」とは?

今や「終活ブーム」とも言われている時代です。
皆さんは「終活」について、どんなイメージをお持ちですか?

・暗い、縁起悪い
・死に向けた準備
・高齢者がすること
・お葬式の準備
・大変そう

・将来のための準備
・子どもに迷惑をかけないこと

・今や大人のたしなみ

などが、あるかと思います。

実は私一個人としては、
「終活とはコレだっ!!」という定義はないと思っています。

「終活」は人それぞれ違うからです。

「違う」とは、

・年齢や立場

・家族構成

・環境、

・経済状況、

・死生観、

・宗派

などです。

なので、人それぞれ「やるべき事」「やっておくと良いこと」が違うのです。

ですが、これでは「じゃぁ結局終活って何?!?!」となっちゃいますので、わかりやすい一般的な定義をお話しますね。

「終活」とは、「自らや親の死を意識して、様々な準備をする活動」です。

終活を考えるにあたってやっぱり「死」は避けては通れないので、どうしても

・暗い
・縁起悪い

というイメージが強く残るのも仕方がないかもしれません。

ただ私は、
「終活=死に支度」ではなく
「出来るだけ前向きに生きていくための準備」として、

「今を楽しく生きることを最優先すること」にフォーカスを当ててお伝えしています。

♦︎終活ブームの理由

ではなぜ、日本では「縁起が悪い」と言われる「死」について考え、準備をする「終活」がブームになっているのでしょう?


ブームの理由は、日本人の寿命が伸びていることや、超高齢社会など、様々な日本の社会問題が背景にあるのですが、一言で言うと「前向きに将来を考える時代に変わったから」です。

ここからは、今終活が空前のブームになっている理由について、4つの例を挙げていきますね。

1つ目は、家族の形態が変わったことです。

昔はサザエさんのように3世代で暮らすことが多かったのに対し、今は核家族がほとんどです。

また少子化も進み、子どもの数が減っているのも大きな変化で、昔は数人の兄弟で親の死後業務を分担することができましたが、今は2〜3人、もしくは1人で親の死後業務を担うことになり、子どもの負担が大きくなっています。

2つ目は、医療の進歩です。

昔と比べて高度な医療や検査を受けられるようになったので、助かる病気が増えました。

また、本人や家族が延命治療を希望できるようにもなったことも大きな変化です。

3つ目は、選択肢の増加です。

とにかく今は医療、介護、葬儀、お墓…何をとっても選択ができる時代です。

その分、「当たり前の形」や「先祖から受け継いできた形」が見えにくくなり、生前に自分で望む形を選択する、もしくは家族と話し合っておかないと、全て家族に選択させることになるので、家族への負担が大きくなります。

4つめは、死生観の変化です。

寿命が伸び、自分が思っていた以上に長生きしていること…。
子どもに負担をかけたくないと考える人が増えたこと…。
また最近では自然災害が多く、厄病もあり、「死」を身近に経験することが増えたこと…。

それらを鑑みて、今までは考えること自体をネガティブに捉えられていた「死」について、考える、もしくは考えざるを得ない人が増えたんです。

でもそれは、ネガティブな流れではありません。

自分やパートナー、親などの「大切な人の将来を考える」という、前向きな流れです。

◆私の死生観

ここで1つ、私の話をさせていただきます。

上記4つ目の死生観にまつわる話なのですが、私の母は私が14歳の時に、父は32歳の時に亡くなりました。

母を亡くした当時中学2年生だった私は
「人生は自分が思っているほど長くないかもしれない」
と気付きました。

それから常に「生」と「死」を、無意識のうちに意識して過ごすようになったと思います。

でもそれは決して「いつか死ぬかもー!」と怖がっているばかりでも、
「どうせ死ぬんだから!」と無気力になっているわけでもなく、むしろ私の場合は


「やりたい事は全部やっておこう!」
「自分でやるべき事は済ませておこう!」
と思ったんです。

それが今思えば、私の「前向きな終活の始まり」だったんですね。

「死」を考えながら生きるのは、一見暗くてネガティブに感じるかもしれません。

でも逆に「今を一生懸命、出来るだけ後悔のないように生きる」ことが出来ると、私は考えます。

とはいえ、「死」について考えることは、他国に比べて日本人はまだまだ苦手です。



やはり「縁起が悪い」という考えや風習が、年代が高ければ高いほど根強く残っていますし、相手を思いやる日本の文化から「目上や相手の人の死」を考えたり準備するのは、失礼極まりないこと、と考えられてきたからです。



なので、どうしても「終活」というワード自体も、年代や人によってネガティブに捉われがちなのも事実です。 

♦︎さいごに

まだまだ死に対してネガティブなイメージが残っている時代のなかで、「ブーム」と言われている終活。


その理由は、様々な日本の社会問題が背景にあるなかで、決してネガティブな意味ではなく、

あくまでも「前向きに将来を考える時代に変わったから」なんです。

ここまで、終活が空前のブームになっている理由は「前向きに将来を考える時代に変わったから」だということをお伝えしました。

自分自身や家族の人生を考えることで、本当に大切なものに気付き、今の人生をよりよく生きていくことができます。

日々の暮らしに追われ自分の人生にとって大切なものを見失ってしまいそうな時、自分や親の将来について心配な時、将来のために動いておきたいけど何をして良いかわからない時に、この記事を参考にしていただけたら嬉しいです。

それでは、また次回お会いしましょう!

文:楽しみを最優先する終活講師 吉原明日香

この記事を書いた人: 終活ライフケアプランナー/エンディング認定講師/ペット終活アドバイザー 吉原明日香

 

活動エリア:大阪府松原市•堺市中心に活動中(オンライン対応可能)

 

提供サービス:人間とペットの終活の情報•知識/エンディングノートの書き方/終活講師育成

 

実母を14歳で亡くし「人生は自分が思っているほど長くないかもしれない」と気付く。

 

32歳で実父を亡くした時に、遺された家族の死後業務の大変さを痛感し、我が子にも同じ思いをさせたくないと強く思い、自らの終活を始める。

 

終活は死に仕度ではありません!!

 

今の人生を楽しむことを1番にスキマ時間にできる終活をお伝えしています!

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