“やりたい仕事がわからない”と感じてる方必見！ママになってやりたい事が増えたワケ～指名の絶えない美容師　杉村真奈美さん（AYOMOT）～

好きな仕事で働きながら、子育てに奮闘し、更に夢を追いかけ続ける女性を“LikeMe”では取り上げています。

今回取材させていただいたのは、表参道で美容師をしている杉村真奈美さんです！
完全紹介制美容室AYOMOTの美容師として12年。
シュウウエムラのメイクコンテストで何度も入賞するなど、ヘアカットだけでなくメイクも出来ちゃう凄腕美容師さん！

美容師として、ママとして、妻として　そして1人の女性として毎日忙しい中でも真奈美さんらしく輝くヒント、やりたいことが増えたワケをお伺いしていきました。

今の仕事をはじめたきっかけ

私が小さい頃から叔母の友だちである“ゆりちゃん”が東京でヘアメイクアップアーティストをしていました。
ゆりちゃんはいつもいっしょに遊んでくれる大好きなお姉ちゃん。

ある日、メイクボックスを持ってきてくれた日があって、そのメイクボックスには大小さまざまなブラシや色とりどりのアイシャドウ、チーク、リップが入っていて『わぁ～すごい！！』と子どもの私は心ときめいたのを覚えています。
そのゆりちゃんがドラマのヘアメイクを担当して、エンドロールに名前が載っているのを見て憧れ

「私もゆりちゃんみたいなヘアメイクアップアーティストになりたい！」

「だから、東京に行く！　」

ヘアメイクアップアーティストになる為に、大学より専門的なことが学べる専門学校を地元静岡で探して入学しました。
学校に通う中で、ヘアメイクアップアーティストは狭き門だと知り、美容師をしてからじゃないと叶わないことも知りました。

それなら「まずは美容師になる！」と決意し、就職活動中に毎週土日は東京の美容室に行き体験して周ったんです。

でもどこの美容室もピンとこない。　

先生にそのことを話したら「それなら、あなたにはあそこしかない！厳しくて大変かもしれないけど、AYOMOT行ってきな！！」と、その時AYOMOTを教えてもらいました。

専門学生で毎週土日は静岡と東京を行き来していたこともあってお金がない私は、3,000円のシャンプー＆ブローを予約。

緊張しながらお店に入りました。入店し席に案内され、少しそわそわ…担当の方が来て頂いたと思ったらスタッフの方々が全員挨拶しに来てくれたんです！！
お客様に対するwelcome感がとにかくすごかった！！

担当の方の丁寧なカウンセリングでシャンプー＆ブローだけの予定が『カットしたい』と思い、7,700円のカットをその場でお願いしたほどドキドキとワクワクが止まらなかった。
カット後、メイクまでしてくれて『ここまでしてくれるのに安い！』と感動したのは今でも忘れません。　

私が体験したようなことを自分もやりたい！

ここで、感動してもらえるお客様を増やしたい！

AYOMOTに入社したいことを先生に伝えて段取りをして頂きました。

私自身がAYOMOTの大ファンなんです。　
AYOMOTスタッフが大好きですし、AYOMOTのお客様も大好き。
そのお客様をカット、カラー、パーマ、メイクでキレイしてあげる術が沢山あるのが美容師でもあるので、お客様のキレイを引き出してあげることが出来るこの仕事に喜びを感じています。

私の周りにいる人を幸せにするのに私が出来ることは美容だから、それを通して幸せになってほしいと思う気持ちが根幹にあります。

出産前後の働き方、考え方の違い

働き方としては、出産前は自分の売上や自分の技術向上など、個人にフォーカスしていました。
ですが、出産してからはみんなの力が無いと働けない。仲間の協力があるから自分が働けてると実感し、みんなの売上や技術など気になるようになりました。

みんなで１日１日の仕事を作り上げていきたいと前以上に思うようになりましたね。　

仕事仕事だったのが、今は家庭や自分も大事にするってことをAYOMOTの他のスタッフに見せていきたい。
AYOMOTスタッフの中で会長の鈴木さん以外では、結婚して子どももいて美容師をしているのは私が初めてだから『私にも出来るかもしれない！』とみんなに思ってもらえるように見本にもなりたいですね。

ママになって考え方が変わり、幅がすごい広がりました。

元々やりたいことはあったけどそれが明確になったし、更にやりたいことがすごい増えました！　

仕事していなくて家庭にいてどんどん自信がなくなっていいくママとか、やりたくない仕事をして日々疲れてるママとかを見て「もったいない」と思います。

だって、ママってすごいじゃないですか！！！

子供を妊娠して、出産して、育ててる。それだけでも尊い存在ですよね。
もっと認められて、褒められて、やりたいことをやってもいいはずなのに…

だからこそ、自信持てなくて社会と分断されてるママを勇気づけられる美容師になりたい。
そう思うようになったのも、結婚してママになったからだからだと思います。

ご主人との結婚の決め手

変なところも全てを出せるし、私の全てを受け入れて肯定してくれる。
仕事の悩みや相談は、いい感じでアドバイスをくれるのですごい助かっています。
だから、仕事も家事も子育ても全部頑張れるし、頑張りたいと思える。　

彼自身も信念をもって仕事をしているところが本当にかっこいい！
ダイヤモンドの販売をしているんですが、それを語ってる時の熱意から『今の仕事が本当に大好きなんだな～』と思えるし、仕事に対する姿勢とか全部尊敬できるから心から応援してあげたい。　

それと、自分の親はもちろん陽ちゃんの両親も大好き。
もちろんそれは陽ちゃんのことが大好きだからです！

この人が例えば不随になって働けなくなっても、何があっても一緒にいたいと思えることが結婚の決め手として大きいですね。

休日の過ごし方

休みの日は勉強会に参加したり、平日出勤と家事育児で出来ないビジネスチャンスを広げる１on１をしたり、お客様フォローの連絡等をすることが多いです。
何もない時は娘と遊んだり、ダラダラしたり、離乳食ストック作ったりしていてそれが息抜きになってます。

これまでは土日仕事で家にいたことが無かったから、土日に休んで家にいることが不思議。
土日に家でテレビ見てることがあるのだけでも幸せです！
日曜日ってこんな番組やってるんだ～！とTVを見ながら思ってます。(笑)

あ！たまに、ママ友とランチしたりもしてますよ！
ほとんどの話題が子ども達のことなので、成長していく中での気づきや悩み、相談しながら色んな情報交換をしているのも楽しいです。

家庭を持って良かったことと大変だったこと、大変な時どう乗り越えたか

東京にもお義父さん、お義母さんが出来たことや旦那っていう圧倒的味方がいる安心感は家庭を持たないと感じることが出来なかったです！

あと、娘が生まれたことでお客様との会話が広がったり、客層の幅が広がったこともすごい良かったです。

鈴木さん（会長）や佐藤さん（社長）の顧客様で初めて応対する時や私のお客様ではない時、そのお客様にお子様がいたらそこから話が広がるしカウンセリングでご提案しやすくなりました。
子育てって子育てした人にしかわからないちょっとした悩みや不安があり、それをお客様と共有できるのが嬉しい。話を聞いただけや、想像の範囲内でのことは体験したことがない人にはどうしても分からないことがあるから、そこを共感できることはとても大きいですね。

産休中は娘がまだお腹にいたから比較的色々こなせるし、育休中は家事と子育てを自分でルーティンを決めてやってたけど、そこに仕事が入ってきたから色々試行錯誤しながらやっても上手くいかないこともあってパンクしそうになってた日もありました。まだまだ慣れないこともあるので日々試行錯誤してます。
　
解決方法としては、陽ちゃん（旦那さん）に　①大変な事　②やってる事　を全部伝えて「ここだけはお願いしたい！」と言い方を気をつけながら伝えました。　

「何でやってくれないの！！？」だと、相手はいい気がしないから伝え方は結構気をつけましたね。　

例えば、
朝、娘を保育園に送ってから一旦家に帰って来て洗濯と掃除をして出勤していたのですが、それが本当に大変すぎました。
仕事終わりに娘を迎えに行って、帰って来てから洗濯と掃除は夕飯やお風呂の準備などもあって出来ないので。。
陽ちゃんに「前日の夜、食洗器に入れた食器だけでも朝の出勤前に片付けるのだけやってほしい。」と伝えたら、「いいよ。やるね。」と言ってやってくれるようになりました。

「ありがとう～！」と言ったら、それだけじゃなく部屋に散らばってたおもちゃも片付けてくれるようになったんです！
自分で出来そうなことを見つけて動いてくれたのがわかったから、そんな時は気づいたらすぐLINEして「おもちゃ片づけてくれてありがとう！」と感謝を伝えるようにしてます。

それからは、お風呂入ってる時に食洗器に夕飯の洗い物を入れてスイッチ入れてくれたりすることもあって、そういったちょっとした家事が無くなるだけでも気持ち的にも楽になりました。　

仕事の中でしていた伝え方が家庭でも活きてるなと感じます。
12年の美容師経験とマネジメントが役立ってるのかもしれません！！(笑)　
夫婦、家族でもやってもらって当たり前にせず、感謝することは欠かせませんね。これからも沢山ありがとうを伝えていきます！

これから結婚、子育てしながら働く女性にメッセージをください

私自身は結婚と子育てをしたことで幅が広がったし、毎日が楽しくなったし、ワクワクが増えたから結婚、子育てを邪魔だとか自分の中で弊害だと思ってほしくないんです！　

今、結婚、子育てが頭にない方は、すでにやっていることややりたいことを頑張ることで絶対何かに役立ちます。私は20代をがむしゃらにやってきたから30代の今楽しむことが出来てます。
多分、20代頑張ってきてなかったら今きっとここまで楽しめてなかったと思うんですね。今のうちに技術や人脈を構築していって、自分の可能性や楽しみを増やしてほしいです。　

20代の人に伝えたいことは、給料や時間とか数字として見えるものだけで判断するんじゃなくて自分のスキルとして身に付くと信じて、厳しいことを経験することでの人間力や技術、お客様の質、コミュニケーションを学んでほしい！これはお金じゃ買えないことなので。
それに、こなせる体力と気合があるのは20代が一番！
その為にも働く場所、働く人、働き方を自分で決めてあえて厳しい世界に飛び込んで挑戦してほしい！！そしたら、30代すごい楽しめるはずです！！　

嫌なことから逃げてたらどんどん逃げる人生になってしまいますよね。
やってみて向かなかったり、ダメだったなーと思うような結果ではなかったら次やらなければいいだけなので。それって無駄な時間ではなくて、自分にとっては必要な気づきです。やらないと何が苦手で何が合っているのか気づくことも出来ないです。

『頼まれごとは試されごと』だと思って私は挑戦しています。
なので、まずはやってみましょう！！

実は数年前、嫌だなと思ったけど、「やる！」と決めて逃げずに行動したことがありました。
その時、出来る限りのことをしようと思ってある人にアドバイスをもらいに会いに行ったんです。
その人との出会いから、私は陽ちゃん（ご主人）に出会えました。あの時、やらない決断をしていたら陽ちゃんと出会えなかったと思うと…怖いですよね。

まずは、がむしゃらにやることが大切なんだと思います！

今後の夢や目標

例えば、ブライダル事業や鈴木さんの言ってるホテル事業、家からでも出来るオンライン事業、店舗を増やしてスタッフも増やしてもっともっとAYOMOTメソッドを広げていきたい。

AYOMOTで出来ないことはない。やりたいことはやらせてくれる。

自分で独立してやるよりも幅も広がるしここには可能性もあります。
鈴木さんと佐藤さん、二人の強力な人がいること。そこを通した人脈もフルに活用させていただきながら大きくしていきたいです。

だからこそ、スタッフが稼げる仕組みを作ることも必要ですし、家族や大切な人にAYOMOTを自慢できるような、辞めたくない！と思えるようにしていくことも必要だと思っています。

また、AYOMOTが目指す世界は“トータルビューティーが叶うスパやホテルを作ること”です！

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さいごに/取材後記

美容師として、ママとして、妻として　そして1人の女性として毎日忙しい中でも真奈美さんらしく輝くヒント、やりたいことが増えたワケをお伺いしていきました。

インタビュー中、終始笑顔で楽しそうに話す姿は人を惹きつけるだけでなく、人を魅了する魅力をお持ちでその魅力にどんどん惹きこまれていきました。
この魅力的な人柄が、お客様からの指名が絶えない理由なのだと思います。

今回取材させていただいた真奈美さんが勤めるトータルビューティーサロンAYOMOT。
入口のガラス扉を開くと、大理石と上品なシャンデリアの光の中にスタッフさんの弾けるような笑顔とお客様との楽しそうな会話が常に広がっています。

“やりたいことが見つからない”と感じているのは決して20代だけではありません。
子育て中の30-40代、子育てひと段落の40-50代の方も同じように思われた経験は少なくないと思います。
ワクワクやドキドキを味わうことで、自分のやりたいことって見つかるのかもしれないなと真奈美さんのインタビューから思いました。

最近、ワクワクしてますか？　

最近、ドキドキしてますか？

まずは、ワクワク体験とドキドキ体験から初めてみても良さそうですね！